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季節の室礼「十五夜」

誠実堂では季節に合わせた室礼(しつらい)をしています。室礼とは、四季折々の行事や、来客など日常の出来事の度に季節を取り入れた調度を“しつらえる”という文化です。

多くの作物が実る豊穣の季節、今年の十五夜は9月21日になります。この時期が旬の野菜や果物、団子(満月を表す)を供えます。
今年は、サツマイモ、鉈豆(ナタマメ)、ススキ、兎久佐(トクサ)をお供えしました。

さつまいもは、日本人の主食だった芋類の収穫への感謝が込められています。鉈豆は、さやの形がナタに似ているからついた名前で門出豆とも呼ばれ縁起の良い豆とされています。ススキは稲穂の代わりで飾られています。十五夜はお米の収穫には少し早いため、お米が順調に育っていることへの感謝を表すため、ススキを稲穂に見立てて飾るようになったそうです。兎久佐(トクサ)は、野ウサギがトクサの茎で歯をみがくとも言い伝えられ、兎を連想し十五夜に飾られるようになりました。

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