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贈り物に万年筆を。

来月は4月。就職、入学と新生活を迎える方も多いこの時期。

新しい門出迎える方へ贈りものを考えている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回はこの時期にぴったりな贈りもの、万年筆について書いていこうと思います。

なぜ贈り物に万年筆?

万年筆の贈り物には「勉強や仕事をがんばってください」という意味が込められています。これから入学、就職を控えている方への贈り物にはぴったりですよね。

また、新しい環境での生活が始まるのがこの時期、職場、学校と様々なところで教えてもらったことを忘れないようにメモをとることが多くなると思います。「今の時代はPCを使うから書くことはほとんどない」と思う方が多いと思いますが、すでに就職などを経験した方にはわかるはずです、勉強やメモなど意外と書く場面は多いことを。。

実際に必要になるまで気づかないものですが、メモ、勉強等で筆記具を使う機会はPCが普及している今でもあまり変わりません。

ではなぜそこで万年筆なのか?消せるボールペンや、描きやすいボールペンがいくらでもあるのでは?それには単純な理由があります。単純に万年筆の方が楽なのです。

万年筆はボールペンに比べ筆圧を軽くしてもはっきりと書けるのでほとんど力をかけずに書くことができます。これは長時間使う場合、大きな差を実感できます。

おそらく一番メモをとる機会も多くなるこの時期、万年筆はぴったりの贈り物だと言えます。

万年筆の選び方は?

万年筆を選ぶ際に気をつけることは大きく分けて3つあります。

インクの補充方式

ペン先の素材

太さ

この3つが万年筆を選ぶ上で重要になってきます。それでは一つずつみていきましょう。

インクの補充方式

万年筆には大きく分けて3つの種類があります。

吸入式

カートリッジ式

コンバーター式(両用式)の3つです。

この中でおすすめなのはコンバーター式です。

それぞれどのようなものなのか説明していきます。

ボトルからインクを直接本体に吸入できる吸入式。

ボールペンのようにインクの部分のカートリッジを入れ替えることで簡単にインクを入れ替えられるカートリッジ式。

吸入式、カートリッジ式の両方の方法で吸入が可能なコンバーター式(両用式)があり、それぞれにメリット、デメリットがあり選び方も好みやシチュエーションで異なります。

吸入式と比べ吸入できる量が少ないというデメリットがありますが、万年筆の楽しみの一つであるインクの吸入と、普段遣いとして圧倒的に楽なカートリッジを使うことができるコンバーター式は万能。相手の用途に幅広く対応できるので贈り物におすすめなのです。

ペン先(素材)

万年筆選びで最も重要なのがペン先です。ペン先により万年筆の書き味、耐久性、馴染み方が決まるのでここは押さえておきたいポイントです。

ペン先の素材には大きく分けると金、スチールの2つがあります。

金はなんといっても書き味が滑らか、そして錆びにくく、耐久性が高いです。

金のペン先には14k,18k,21kのように金の保有量が表示されており、この数字が高いほど保有量が多く、柔らかく滑らかな書き味になっています。

スチールはコストパフォーマンスが高く安価に購入することができます。耐久力は金と比べると劣ります。書き味は硬く硬めの書き味でしっかり書きたい方はこちらもおすすめです。

長く使い続けて自分のものにしていきたい方は金が、初めてなので気負わず、気楽に使いたい方はスチールなど使い方によって良さがあります。

また素材だけでなく、ペン先の厚み、湾曲の具合でも硬さが左右されます。ペン先の金属の厚みが厚いほど感触は硬くなります。またペン先の湾曲が深いほど弾みが少なく、硬い書き味になります。

あまり柔らかすぎると普段使用している筆記具との差で違和感を感じる場合もある為、多少硬い書き味のものがおすすめです。

太さ

太さは以下の表のような違いがあります。

太さ 特徴
EF(極細) 細い線がかけるため、手帳やノートなどへの筆記にピッタリ
F(細字) 最もスタンダードな太さ。ノート、手紙などへ美しい日本文字を書ける
MF(中細字) 中字よりも細いため、手帳やノートなどへの筆記に向いている
M(中字) はじめての万年筆なら中字がおすすめ。どんな用途にも向いている
B(太字) 契約書のサインやチェックサイン時に活躍する太さ
Z(ズーム) 角度によって細字も太字も書ける太さ。使いこなせれば重宝する1本
MS(ミュージック) 楽譜用のペン先。近年では、デザイン文字を書くために使用している人が増加

実はこの太さは日本製か外国製か。また、メーカーによっても異なります。ですので、一つのメーカーだけを参考にしていると思っていたサイズと違う場合があるので注意が必要です。

太いものほどインクの出が良くスムーズに書くことが出来ますが、滲みやすく、細いほどその逆で滲みにくくしっかりとした書き味になります。

お勧めとしては使いやすい太さのF、またはMFが贈り物としてはおすすめです。

おすすめは?

個人的なお勧めになりますが、贈り物としてはコンバーター式のペン先が金の18k、太さはFをお勧めします。

まず、万年筆を普段から使っていただくことを考えると使いやすさは必須です。吸入式は初めての方にはハードルが高いのでコンバーター式をおすすめします。

ペン先で金をおすすめする理由はやはり長く使って欲しいから。金の性質上、柔らかく耐久性が高いので自分の書き方に馴染みやすく、それを長年かけても堪能することができます。馴染むのはおよそ3〜4ヶ月。自分の手に馴染んだらもうボールペンには戻れないかもしれません。

太さはノートや手紙などにも使える太さのFが使いやすいと思います。

以上からコンバーター式のペン先が金の18k、太さはFをお勧めします。

最後に

贈り物として選び方などを紹介してきましたが、もし可能であれば一緒にご来店いただき、実際に試し書きをして選んで頂くことが一番です。

誠実堂では試し書きができますので、もしよろしければ、ぜひ一度書き味を試しに来てください。ご相談にも乗らせていただきます。

また修理もこちらで受けて賜われますので、壊れてしまった際、古くて使えなくなった万年筆がある方もこの機会にぜひお持ちください。

長くなりましたが、万年筆について紹介させて頂きました。

最後になりますが、実は万年筆自分の書き方に馴染むことからあまり人に貸すことを良しとしません。なので万年筆の本当の良さを知るには実際に自分で書いて馴染ませることでしか知ることが出来ません。これから新生活を迎える方、書く楽しさを知って頂きたい方がいましたら、ぜひ一度ご購入を検討してみてください。これを機に皆様の日常に楽しい文具ライフを増やしてみてください。読んで頂きありがとうございました。